初めまして、秋から入団しました、霜月と申します。ブラジルから短期留学で来ました。一学期だけですが、できるだけお役に立ちたい気持ちです。
「霜月」というのは、私のNEUネームでございます。NEUネームとは、劇団の中で使われる、特殊な名前のようなものです。新入団員が入る時、先輩方が連想ゲームをして、いくつかの候補が出されます。他にも、「古本屋」や「マッポ」などあったのですが、どうも風流で綺麗だという理由で「霜月」を選びました。
ものづくりや劇をやったことはありますが、人形劇そのものはこれが初めてです。こういった芸術的制作には以前から興味を持っており、筑波大学で人形劇団があると知った時には、早速見に行こうと思いました。
先週末には、先輩方と一緒に、ひとみ座さんが翻案した、シェイクスピアの「リア王」を鑑賞しに行きました。生で大人向けの人形劇をみるのは、これが初めてだったと思います。
最初の印象としては、ただひたすらかっこよく、レベルが高いと感じました(少しチープな感想で申し訳ないのですが)。アリストテレスも言ったように、このような悲劇作品を観ると、魂が浄化されるような感覚がします。鑑賞し終わった数分後は、作品の力に心が押し潰されるようにもなります。
操演技術、演出、音楽など、すべての完成度が高く、とても見ごたえのある演目でした。人形は等身大で作られ、まるで生きているようにも見えました。特に私の注意を引いたのは、「キャラクターの死」の表現方法でした。ひとたたび演者が人形を離れれば、人形は「物」となり、「死」を迎えます。当然のようでもありますが、私には、これが何かとてつもなく衝撃的に感じられ、はたや人間自身の死にも繋がるように感じたのです。
そのようなことで、先輩方のお世話にもなり、これからもご迷惑などお掛けするかもしれませんが、頑張って人形劇に携わっていこうと存じております。
ひとみ座さんのホームページ:http://hitomiza.com/
人形劇団NEUでは、随時新しいメンバーを募集しています。公式ツイッターにおいて作業、公演などについて常にお知らせしているので、是非お越しください。
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