ぐるぐるです。
とりあえず決着がつきました。昨夜21:00ごろ、びくつきながら部屋に帰っていくと、ですね。
いたんですね、やつが。
以下、推敲していないので読みにくいです。虫だけに無視して下のほうまで飛ばすといいと思います。
まずドアを開ける前に足元や壁、部屋の窓に奴がいないことを確認し、深呼吸。ゆっくりとドアを開け、すばやく部屋の明かりをつける。(このとき足は踏み入れず、腕を伸ばしてスイッチをおした。)とりあえず部屋の外から確認できる範囲を念入りにチェックし(アパートに着いてからここまでですでに10分以上は経過していたと思われる)、そっと片足を玄関に入れ、さっきは死角となっていた場所を念入りに…見るまでもなく○○ハイツに悲鳴にならない声が響き渡る。いや、普通は声にならない悲鳴かもと思うが、実際、悲鳴とはいえないような情けなくて珍妙な声をあげてしまっていた。どうする?とりあえず深呼吸。もう一度奴の姿を確認。天井の端、入口のドアがある壁側、自分のほぼ真上。でかい。どうする?やるしかない。部屋の外で深呼吸。これをもう一度繰り返す。どうする?殺るしかない。幸運だよ、俺は。発見できたんだから。恐怖と緊張に負けずに(いや、負けて)部屋を隅々まで見渡すようにしていて良かった。ここで仕留めなくては意味がない。『覚悟』とは、犠牲の心ではない!暗闇の荒野に道を切り開くことだ!自分を鼓舞しもう一回、奴の姿を…いない!?奴が、いない?なぁ~んだ、さっきまで見ていたのは幻覚だったんだね?2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, 29, 31, …パニクる俺。うろたえるおれ。現実から目をそむけるオレ。もしこの20分間を誰かに見られていたら、警察を呼ばれていたであろうくらい自分は挙動不審だっただろう。107, 109, 113, 127, 131, 137, 139, 149, とにかく落ち着くんだ。素数を数えろ。ここは終点なんかじゃあない、まだスタートラインなんだよ。
遂に全身を奴の空間に入れた。振り返る。予想通り、奴は『ほぼ』ではなく、完全に自分の真上に移動していた。自分は奴の下をくぐり抜けなければならなかった。屈辱。しかし怒りは恐怖に閉じ込められていく。あぁ、触角の動きが…。前に「茶色も同じくらい気持ち悪い」とか言ってしまいましたが、嘘でした。これはヤバい。だって黒いくせにどこか赤茶がかって…。これ以上の記述は控えます。『プロ』だ、とにかく『プロ』を取りに行かなくては。靴を脱いで家のなかにあがると、奴が動き出し…駄目だ、見失ってはならない。ここでやってはならないことは、奴が手の届かぬ所へ逃げ込むのを、ただ突っ立って見届けることだ。『奴は見失わない』、『武器も手に入れる』。『両方』やらなくっちゃならないってのが、一人暮らしのつらいところだな。覚悟はいいか?オレはできてる。
自分は普段から、「殺す」とか「死ね」とか、極力使わないようにしているのですが、奴の前では別です。『プロ』を手にし、再び奴と対峙する。『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!鳴り響く銃声、3発。実際にはスプレーの噴射音。暴れる、暴れる、気持ち悪い。自分の都合で、命を奪う。その罪悪感を全く感じさせない生き物がいるなんて…。
547, 557, 563, 569, 571, 577…。
しかしすべてが終わると、なんだか少しだけ申し訳ない気がして、心の中で冥福を祈った。
すでに時計は22:00をまわっていた。たぶん、死体を眺めて立ち尽くしていたせいだ。
部屋は間違いなく自分の部屋だった。
問題はまだある。奴は成虫だった。憶測だが、今のところ部屋には仲間はいない。卵が孵化したわけではないだろう。だが、もし、奴が、『メス』だったとしたら。すでに、産卵していたとしたら。
何はともあれ、今の自分には希望がある。3cmほどの成虫を始末したのだから。あれほどでかいと思った相手も、動かなくなった途端、縮んだように思える。実際、触角が動かなくなったことで、存在感はかなり小さくなったきがする。こいつらは死ぬと小さくなるんだな。
近いうちに焚きます。
おつかれー
返信削除文章、おもしろかったー
素数を数えるなんてぐるぐるさんっぽいですね!
返信削除私だったら素数を考える方に夢中になって取り逃がしてしまいそうですが…
お疲れさまです。
ありがとー。無駄に長い文章書いた甲斐があった…かな?でも自分で読んでみてもあんまりおもしろくないです。公園の記事は自信あったけど。
返信削除ちなみに、もちろん素数なんか数えていませんよ、実際には。素数を数える癖があるのは神父様です、ジョジョ6部の。