スキップしてメイン コンテンツに移動

人形劇団クラルテ「はてしない物語」を観てきました


こんにちは!公演が終わって1日の睡眠が増えました、宴です。
遅くなりましたが「おとしもの」全5会場(非公開含む)の公演が無事終了しましたことをご報告します。ご来場・ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

終演後のお楽しみとして、なんと!劇中で使われたオリジナル楽曲が、作曲者Astereのサイトで聴けるようになっています!
見逃した方、もう一度作品の世界を楽しみたい方、ぜひご利用ください〜

気の早いノイはすでに次回作品の企画に取り掛かっています。11月の学祭、そして年末に向けて何があるのでしょうか……?ブログ・Twitter・公式LINEでのお知らせをお楽しみに。



さて、今回は下手くそながら久しぶりの観劇レポートをお送りします。

8月末の公演を終えたあと、ノイ団員は茨城からそれぞれの実家へ帰省期間となりました。
演出・宴は、出身地の大阪へ帰ってきています。
大阪で人形劇でこの夏、と言いますと、気になるやつがありましたよね。


せっかく帰ってきてるんだから観ない手はない、というわけで、今回は関西の大手人形劇団クラルテさんの70周年記念公演「はてしない物語」にお邪魔してきました!

* * * * *

宴(と影くん)が観に行ったのは9月9日、大阪天王寺での公演。大阪市中心部では南の方にある場所です。
通天閣の足元に串カツ屋さんが立ち並ぶエリアを徒歩で通り抜け(冒頭ツイート写真)、天王寺動物園を通り越して四天王寺近辺へ。街のど真ん中にも大小のお寺があちこちにあるのが面白い街並みですね。

会場は「クレオ大阪中央」のホール。恥ずかしながらあまり来たことのないホールで、着いてから気づきましたが1階席のみでも800席近くある巨大なホールでした。すごい。
開場ほぼジャストで到着しましたがすでにすごい行列です。広い客席も開演ごろにはほとんど埋まっていました。

f0163746_21235205.jpg

さて観劇です。
同名の原作「はてしない物語」はドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの長編作品。「主人公の少年バスチアンは、ひょんなことから出会った本『はてしない物語』を読み進めるうち、本の中に自分自身が登場することに気づき、物語の世界『ファンタージエン』へ入り込む。本の中の主人公アトレーユと共に物語を進めて行くが、ファンタージエンに留まり続けるうち、バスチアンはどんどん現実世界の記憶を失いはじめてしまい……」。本の中にその本自身が出て来る仕掛けの印象的な、不思議な物語です。

まず驚いたのが、2時間という長編ながら、原作のストーリーがコンパクトにまとまっていたこと。
原作の「はてしない物語」は非常に長大な作品で、単行本は鈍器になりそう(失礼)なほどのボリュームがあります。映画化の際には、原作の前半のみに短縮されたとのことですが、クラルテ版では堂々の全編舞台化。しかし、原作にあったシーンを簡略化しながらも、話の流れを変えない工夫がたくさんなされ、2時間の長編でも見やすいストーリーに。

客席はやはり大人が多めでしたが、小学生くらいでも安心して観られたのではないでしょうか。原作のボリュームをどうするのかは個人的に気になってたポイントのひとつだったのですが、さすがの技でした……!


70周年記念作品ということで、人形や道具の数もかなりのもの。終演後に撮らせていただいた人形の写真も交えて、少しご紹介します。

f0163746_21284442.jpg


まずはこちら、本を持っていた書店の店主コレアンダーさん(左)と、ファンタージエンの魔女サイーデ(右)。並ぶと対比的な体型で面白いですね。
クラルテさんの大型作品は、丈50〜80センチほどの人形をひとりで遣うのが特徴で、素早く活き活きした動きが得意とのこと。キャラクターによって個性のある造形・動きも見どころかと思われます。


f0163746_21284369.jpg


ファンタージエンの生き物は、姿形が一層個性的です。「大きいけどめっちゃ軽いんですよこいつ〜」とは岩喰い男の役者さんのお言葉。客出しでは写真撮影の人気者でした。

ちなみに写真はありませんが、人形のみならず舞台装置もこだわりが感じられる舞台でした。最初から最後までにいったい幾つのシーンのセットが出てきたんだろう……?クラルテさんの公式ツイッターで「(稽古場で)廊下まで道具が溢れています」とのコメントがありましたが、それだけこの作品への力の入りようを感じたポイントでした。


f0163746_21330030.jpg


そしてこちら、主役バスチアン(手前)とケンタウルスのカイロン(奥)。クラルテ作品に共通して言えることですが、人形の目が大きくて視線がはっきり感じられるのが、綺麗で印象深いですね!近くで見るとわかりますが、主役だけあって非常にこだわった作り込みでした。

f0163746_21284471.jpg


最後に、バスチアンをそばで支えるファンタージエンの少年のアトレーユ。

実は宴、以前に「クラルテさんの人形の頭は木彫でできている」という話を耳にしていました。人形劇の人形は、扱いやすいようなるべく軽く作るのが一般的なはず。木で作ってしまったら重かったりしないんだろうか…?アトレーユ役の役者さんに、こっそりお聞きしてみました。

役者さん「いやーまあ重いには重いんですけどね、でもアトレーユなんか単純な作りやし全然軽いもんですよ〜」

さ、さすが……。
登場キャラクターのなかでも特にすばしっこい動きが目立つアトレーユ、舞台上でも人形であることを感じさせない活き活きした振る舞いでした。




70周年の節目を飾る、素敵な舞台でした。
来年夏ごろにも形態を変えて上演の予定があるそうです。見逃した人には耳寄りかも?ぜひご覧ください!

クラルテのみなさん、ありがとうございました!

* * * * *

最後までお読みいただきありがとうございました。次回のブログ更新もお楽しみに!
宴でした〜















コメント

このブログの人気の投稿

夏公演「プレゼント」を終えて

私が入団してはじめてノイのブログを書いています。 人形劇団NEU(ノイ)の石畳です。  夏公演「プレゼント」、無事完走することができました。   本当に大変で直前までうまくいくのかハラハラドキドキでしたが、  本番2公演、皆様に今私たちができる最高のものをお届けできたのではないかと思います。 たくさんのあたたかい拍手やご感想をいただき、胸がいっぱいです。 千穐楽でも少しお話させていただきましたが、  この公演に至るまでを終演記念に記しておこうと思います。  私が入団したのはまだ1年生だった去年の夏。 ちょうど前回の公演「夜明けを夢想して」から数ヶ月後で その公演を見たわけでもなく、演劇や人形劇をやったことがあるわけでもなく、 ただ人形劇が好きで、ただ人形劇をやってみたいと思って入団しました。 そのときの活動に来ていた団員は幽霊団員が多くほんの数名。 今のように公演をすることもできず、実際の活動もほとんどありませんでした。 そして1月、代替わりとともに活動に来ていた先輩はNEUを卒業し、 私はひとりぼっちの座長になりました。 ノイを解体するかどうかという話も飛び交う中、 ノイのことなんて何も知らない私はどうすればいいのだろう? そんなことを考えていました。 1月末、私の同級生の七輪が入団しました。 七輪はこんな状況にも関わらず入団してくれて、 人形劇をやりたいね、団員を増やしたいねと言ってくれました。 入団直後から事務仕事の半分をお願いしています。 本当にずっと支えられています。ありがとう。 3月、人形劇団プークさんの「ねこはしる」を観に行きました。 七輪がはじめて観た人形劇でした。 「やっぱり人形劇やってみたいね」   そんな想いが2人の中で強くなった日でした。  この頃から、ノイのOB・OGとの交流も増えました。  多忙で活動に来られなかった千夜一夜や最中も  時間を見つけてはノイに帰ってきてくれるようになりました。  4月、ある日の新歓終わりに千夜一夜に言われました。  「そろそろ公演をやりたくないのか?」 「やりたいです」   「じゃあはじめてだし、人形もそろっているし   『ブレーメンの音楽隊に...

新入団員のご挨拶「めぇ」

皆様はじめまして。新入団員とも言えなくなってきましたが一応入団ブログを書かせていただきます、めぇと申します。 実は昨年の秋に入団していたのですが、入団ブログを書くのをサボるにサボって今に至ります。昔から物事を早いうちに片付けられない性分、どうにかしたいものです。先輩方、すみませんでした…。 さて、何について書きましょう。本当は人形劇について書ければいいのですが、なんせ公演経験がない。人形劇の何たるかが未だによくわかっていない。でもとっても素敵なものだな、もっと知りたいなとは思います。 まだよく知らない人形劇について長々と語るのも憚られるので、劇団員の皆様への近況報告も兼ねて最近のことを書こうと思います。今私は長崎にいます。人生で二回目の九州です。免許を取りに来たのであまり観光はできていないのですが、とてもいいところですね。太平洋沿いの町で育ったため海にはそこそこ慣れているのですが、このあたりは島が多いので新鮮です。海の向こうに陸地があるのがなんだか面白い。先日教習がない日に展望台に行って海を見てきたのですが、思っていた以上に感動してしまいました。年ですかね。いつか島巡りでもしたいものです。 さてさて、短いですが今日はこのへんで。新作公演でお会いしましょう。

入団から一年!超不器用団員が振り返るNEUでの一年間

 お久しぶりです!(はじめましての方ははじめまして!) 二年生になりました、ぼんぼりです。実家に帰ってしばらく、ついに固体のチョコレートケーキの生成に成功しました。(えっ?液体のチョコレートケーキって何?という突っ込みは野暮なのでお控えください) 入団からちょうど一年がたつということで、昨年度の公演について振り返っていきたいなと思います。(あくまで主観強めなので、制作や機材などを細かく知りたい方は別の記事やツイッターをご覧ください) まずは、秋にイベントの子ども向けスペースで行った落語人形劇、「山号寺号」「饅頭怖い」。 発泡スチロールを使った人形を使ったのですが、この発泡スチロールを切るというのが第一の試練でした。熱くなったピアノ線みたいなもので切っていくのですが、これがびっくりするほどするすると切れていき「えっ?これまっすぐ切れて……なーい!」曲がり具合はご想像にお任せします。 そして、完成した顔の大きさに軽く絶望したことを覚えています。「このサイズの顔に合う体を作らなくちゃいけないのか」と。 しかしこれは杞憂に終わりました。人形劇では、見えない部分って作りこまなくてもいいんです。そう、この人形、実は中が空洞になっっているんです。 それから、難しそうで難しくない、すこし達成感の得られるうなずきの仕掛けも作りました。一体作って自信がついた私は、「先輩が来る前に作業を進められるのではないか」と思って上機嫌で木材にドリルをあてがいました。異変に気付いたのはそれから五分後のこと。前は数十秒で空いた穴がいつまでたっても空く気配がない!そのとき、先輩がやってきて一言「ぼんぼりちゃん、それ逆回転やで」 それでもなんとか人形が完成して、「音とかつけて稽古してみるか」というところで気づいたことが一つ。「あれ?音響やる人いなくない?」子供向けの公演では客席整理が必要なので普通よりも人がたくさん必要になるんです。 私「これどうするんですか?」 先輩「防犯ブザーを改造して役者が音ならせるようにする」 私「防犯ブザーを改造」 そんなこんなで本番。思っていたより大きなイベントで非常に緊張しました。 このイベントでは三回の公演を行ったのですが、どれもたくさんのお客さんにお越しいただきました。中には「饅頭なんて怖くないよ」と突っ込みを入れて...