スキップしてメイン コンテンツに移動

夏公演「プレゼント」を終えて




私が入団してはじめてノイのブログを書いています。

人形劇団NEU(ノイ)の石畳です。 



夏公演「プレゼント」、無事完走することができました。
 
本当に大変で直前までうまくいくのかハラハラドキドキでしたが、 

本番2公演、皆様に今私たちができる最高のものをお届けできたのではないかと思います。

たくさんのあたたかい拍手やご感想をいただき、胸がいっぱいです。



千穐楽でも少しお話させていただきましたが、 

この公演に至るまでを終演記念に記しておこうと思います。 



私が入団したのはまだ1年生だった去年の夏。

ちょうど前回の公演「夜明けを夢想して」から数ヶ月後で

その公演を見たわけでもなく、演劇や人形劇をやったことがあるわけでもなく、

ただ人形劇が好きで、ただ人形劇をやってみたいと思って入団しました。



そのときの活動に来ていた団員は幽霊団員が多くほんの数名。

今のように公演をすることもできず、実際の活動もほとんどありませんでした。



そして1月、代替わりとともに活動に来ていた先輩はNEUを卒業し、

私はひとりぼっちの座長になりました。

ノイを解体するかどうかという話も飛び交う中、

ノイのことなんて何も知らない私はどうすればいいのだろう?

そんなことを考えていました。



1月末、私の同級生の七輪が入団しました。

七輪はこんな状況にも関わらず入団してくれて、

人形劇をやりたいね、団員を増やしたいねと言ってくれました。

入団直後から事務仕事の半分をお願いしています。

本当にずっと支えられています。ありがとう。



3月、人形劇団プークさんの「ねこはしる」を観に行きました。

七輪がはじめて観た人形劇でした。

「やっぱり人形劇やってみたいね」 

 そんな想いが2人の中で強くなった日でした。 



この頃から、ノイのOB・OGとの交流も増えました。 

多忙で活動に来られなかった千夜一夜や最中も 

時間を見つけてはノイに帰ってきてくれるようになりました。 



4月、ある日の新歓終わりに千夜一夜に言われました。 

「そろそろ公演をやりたくないのか?」

「やりたいです」 

 「じゃあはじめてだし、人形もそろっているし 

 『ブレーメンの音楽隊に非ず』の再演とかいいんじゃない?」 



5月、新歓が終わり、風車とマーシャルが入団しました。 

活動にかつて石畳が経験したことのない人数が集まる日々になりました。 

「わいわいみんなで活動できる」

それが幸せでした。 



 そして、新歓が終わり、公演製作が少しずつ始まりました。 

風車とマーシャルはふたりとも美術が得意なので人形づくりや宣伝美術。 

石畳と七輪は今年度の事務処理まわりを主に。

千夜一夜と最中は「夜明けを夢想して」に出演していた唯一の経験者。 

みんなの得意をあわせて公演を作り始めました。 



石畳が脚本・演出になった理由は個人的にはあまり定かではありません。 

成り行きだったような気がします(違ったらごめんなさい)。

それか、観劇が趣味だったからかもしれません。 

ちなみに1年生ふたりがはじめて人形劇を観たのは今年のいいだのかわせみ座さんです。 



はじめは再演だったので少し脚色する想定でしたが、

私の脚色した台本2本がどちらも団員にウケず、 

私自身もみんながやりたくない台本でやりたくはなかったので、

『ブレーメンの音楽隊に非ず』をもとにお話を一から創り上げることにしました。 



 原案の亀戸さんが大事にされていた「仲間」をもとに、 

 みんなとこうして活動できている幸せと

1・2年生にとって「はじめて」する人形劇・演劇であることを重ねて

石畳が好きな要素を詰め込んでつくったのが「プレゼント」です。 



大幅リニューアルした結果、「プレゼント」は約60分の超大作になってしまい

キャストのみんなはセリフを覚えるのにとても苦労したと思います。

そして、影絵もあり出演していない時もいろいろしていたり、

動きも複雑だったりと、本当によく覚えてくれました。



石畳自身も脚本を書いたのははじめてなので

石畳用意したセリフが粗い部分はキャスト各々に直してもらったり

キャストが言いづらいセリフについて話し合ったりしながら、なんとか完成しました。



脚本・演出・音響・舞台美術やものづくりの裏話は、機会がもしあればまた今度。

それよりも、今日はみんなにありがとうとお疲れ様を。



マーシャル

主演お疲れ様でした。みんなが応援したくなるようなレックスでした。

いい声だし、顔の向きでしっかり感情を表現してくれていたり、

脚本にないところでアドリブでまさにほしいリアクションをしてくれていたり、

石畳のレックス以上のレックスを作ってくれてありがとうございました。

愛美ちゃんとママや、宣伝美術(メインビジュアル)も本当に素敵でした。



風車くん

ノルド―と牧場主はどちらも難しいキャラクターで、

意見がすれ違うことも多かったですが、本番では長ゼリフも覚えてくれて、

最初は嫌いと言っていたノルド―や牧場主としてしっかり役を全うしてくれて、

アンケートを見る限り一番ファンも多くて、石畳はとても嬉しかったです。 

 活動の準備も、それに影絵やメリッサ、プロテインとノッポと

沢山活動に来てくれて、沢山作ってくれてありがとうございました。



輪さん(七輪)

半年?8カ月?ここまで一緒に走り抜いてくれて、支えてくれてありがとうございました。

やっと公演をするということができましたね。感慨深いです。

「プレゼント」のあらすじを見せた時に褒めてくれたことを今でも覚えています。

メリッサとママは人形で演じるのが上手で、見え方・見せ方をよく話し合いましたね。

持ち帰ってよく練習してくれたからでもあると思いますが、本当に名脇役でした。



千さん(千夜一夜)

稽古合流が約1週間前でしたが、素敵なバーバラと愛美ちゃんになったと思います。

丁寧に脚本を理解しようとしてくれているのも嬉しかったですし、アドリブも最高でした。

そして、みんなのクオリティーを押し上げてくれてありがとうございました。

最後の1週間でみんなのレベルがぐっと上がったのを感じました。

至らぬ点の多い石畳をフォローして座組全体をいい方に向けてくれて本当に助かりました。



最中さん

お忙しい中照明を担ってくださりありがとうございました。

調光卓の記憶48個中46個も使うような恐ろしい演出でごめんなさい。

兼ねてからやりたいと言われていたはじめての照明さんはいかがでしたか?

大変なのにほぼ完璧にスイッチングをされていたの尊敬します。

音響をするときにいつも隣りにいてくださって安心でした。お疲れ様でした。



宴さん

七輪以上に昔から、そしていつも支えて下さってありがとうございます。

みんなはじめてなのに、たくさん任せて戴けたことで、 

新しい風をノイに引き入れることができたのではないかと勝手に思っています。 

お忙しい中、困ったときにヘルプに来て下さったりアドバイスもありがとうございました。

昨日脚本と保健所の影絵を褒めて戴けて、密かに嬉しいです。



人形劇としてはまだまだよくなる部分もありますが、 

はじめてにもかかわらず、私が無茶ぶりばかりするのに、

みんなが本当にこの作品に全力で向かってくれて、 

至らぬ点の多い石畳を支えてくれて、本当に嬉しかったです。

昨日の21時半頃に解散したとき、ちょっと本当に泣きそうでした。 



みんなが「はじめて」という挑戦に対して全力でがんばってくれて

本当によくやった、よくがんばった、本当にえらいと思います。

みんなに負けず、私ももっと精進しなければと思います。みんなを尊敬しています。

みんなが本当に本当に大好きです。本当にありがとうございました。 



みんなが楽しく活動ができる日々がこれを1つのきかっけとして続いていくのが願いです。

ものづくり・公演が、みんなのやりたいことができる日々が続きますように。



石畳の最初で最後のブログかもしれませんが、

この夏のほとんどを費やした夏公演という名のほぼ新人公演を記念して。














みんなが人形劇をするのを、ノイの活動を

「楽しい」と思っていてくれていたら嬉しいです。 

 みんながいるプレゼント(今)に心から感謝しています。

ありがとう。














石畳

コメント

このブログの人気の投稿

歌のように話せたら

こんばんは、ねごとです。 「あったかいなあ」と思ったらときどき「あつい」が感じられるようになり、そして今日は雨でしたね。 もう梅雨なのでしょうか。お洗濯に困りますね。 さて、どうやら明日から新歓公演の仕込みが始まるらしいですよ。 にわかには信じがたいですけど。 新歓公演「NEUer Hofnarr(読み方が最近わかった)」の見どころ解説をしようかと思ったのですが、なんだか今回は上手な宣伝文を考えるよりかは、実際に観ていただかないと伝わらないだろうという部分が多いなと思ったので。 今のねごとの思うことを、つらつらと書いていこうと思います。 この記事のカテゴリも「ひとりごと」にしましたしね。 これまで、新歓本祭から始まり、お花見、過去公演鑑賞会、そしてWSと、さまざまなイベントをしてきました。 新入生のみなさんに人形劇の良さをご紹介する一方で、ねごともいろいろねごと自身のこと、ノイのこと、思わぬところに気付かされたりした、そんな1か月間だったなと思います。 というのも、新歓イベントの一環でいくつか自分が出たノイの過去公演を観る機会がございまして。 1年生のときのねごとはなかなかぶきっちょで(いやそれは今もだ……)、最初の新人公演なんて恥ずかしくって目もあてられませんでした。当時は結構頑張ったつもりでいたんですけどね。 ですが、「あ~あの時の自分はこんなにだめだめだったなあ」って今思えるのは、なんでしょう、ある種の成長の形なんだな、って、今思いました。 過去の自分のだめだめだったところを肯定することで、だめだめなりにも、自分は少しずつ前に進めているのではないかなといいますか。 一例をあげると、まあ新歓関係でねごとを見かけた人には一目瞭然かと思うのですが、ねごとって超コミュ障なんですよね。 その上あがり症で、自分の新人公演のカーテンコールなんて後から見たら無茶苦茶でした。大爆笑。 そのくせして(だからこそ?なのかな?)歌とかお芝居とか、舞台の上で自分の素の状態から離れられる時間がすきで。 いわば「喋れないけど歌えるよ」というやつでして、素のままではできないことを、歌とか人形とかそういったものから勇気をもらってやってるみたいな、そんな感じ。 都合のよい言い回しになってしまうのですが、自分のなかにあるものを表現するのに、人形はわたしの喉元で止まってし

10/04 の練習

ノイノート風に書き直しました。 前の記事のコメント消えてしまってごめんなさい。読みましたので。 11月20日の公演を受けることにしまして、 僕と、人形劇に興味を持ってくださったバイト先の知り合いの方とでやることにしました。 ノイというよりは人形劇同好会的な感じなのでノイノートは使いませんが、 個人的に記録しておきたいのでノイブログを勝手に使います。 10/04 一回目練習(紙コップ)    参加者 斜面 丹治 @文サ会議室 12:30 集合 13:00 発声(早口:赤アボカド  おあやや八百屋に) 13:15 読み合わせ 13:30 いろいろ動かしてみる 14:15 動きを詰める 15:00 終わり ・いいだで演出が中に入ってるのは致命的と言われたが、確かに前から見てどうなってるのか分からない。 ・コップに目を付けるか? ・コップに棒付けるか? ・セリフなくてもいいのでは? ・その場合音響必要 ・階段などの道具がないと話にならない 今日のお菓子 堅焼きプリッツェル Φ's