スキップしてメイン コンテンツに移動

愛知学生人形劇連盟合宿に参加しました


帰省して少し休めると思ったら突如実家の階段で足をくじきました。こんばんは、宴です。
つくばっくしたら稽古入りかと思ってたのですが、これは大変まずいやつなのでは……?頑張って早急な復帰を目指します。

さて本日は、Twitterでもちょっとご報告していた愛知に行ってきた話です。




先週の土日、3/2〜3の日程で「愛知学生人形劇連盟(APAS)」さんの合宿に参加してきました!会場はなんと、夏のいいだ人形劇フェスタでお世話になっている人形劇団むすび座さんの本部!ノイ、茨城から愛知へ突然の大移動です。
参加のきっかけは、去年のいいだ学生交流公演の懇親会。公演の運営や演出指導で来てくださっていたむすび座&APASの某スタッフさんからお誘いいただき、ノイが「行きたいです!!」と即答したのが、今回晴れて実現しました。

「愛知学生人形劇連盟」なので、参加団体は当然愛知の面々ばかり。愛知の団体さんが30人程いらっしゃるのに対し、愛知以外はノイからの4名と、こちらも普段お世話になっている文教大学の「子どもといっしょ Wonder Kids」のすいかさんの計5名だけです。関東からの突然の殴り込みのような光景……。







そんなこんなで行ってきました愛知。合宿中の企画の様子をご覧ください。

1日目:団体上演&合評会→晩ごはん

f0163746_21542908.jpg


参加団体のうち3劇団が20分ほどの作品を上演し、上演後に観客の他団体を交えて意見・感想を交換する合評会。
演じる側のレベルもさることながら、観る側の意見もかなりハイスペックなもの。学生からも演出や表現に関して様々な意見が飛びます。さらに、客席後方からはむすび座のみなさんからのアドバイスも……!

今回ノイは持ち込める作品がなく「観る専」としての参加でしたが、個人的には手ぶらで来たのをめちゃめちゃ後悔しました。つくばの劇団系をはじめ、ノイが普段関わるコミュニティでは合評会の文化がなく、劇団外から専門性の高い意見をもらえることはあまりありません。こういう場、とても貴重なのです……また機会があればぜひとも何か持ち込みたい。次回(もしあれば)は必ず、と思った宴でした。


合評会終了後の晩ごはんの席ではちょっと嬉しいことがありました。むすび座の作品「父と暮せば」のキャストさんがその場にいらっしゃって、実物の人形を見せていただけることに!

f0163746_22450268.jpg

むすび座:林さんの遣う「父」の人形。周りのビール缶や食器が絶妙に似合うのがおもしろい()

f0163746_22431351.jpg

むすび座:飯田さんに教えてもらいながら、主人公「美津江」の人形を操作させてもらうノイ:やまびこ

「父と暮せば」はむすび座の大人向け作品。井上ひさしの戯曲が原作になっており、小さな手遣い人形を用いる、遣い手と語り手が分離されている、など特徴のある作品です。
昨年夏に宴が演出を務めたノイの作品「おとしもの」はこの「父と暮せば」に影響を受けており、大変恥ずかしいのですが、人形の構造や演出に似通った点が多数あります。もちろん近くで人形を見るのは初めて。自分で操作してみると、めっちゃ使いやすい……自分たちの作ったのとは全然違う(当たり前)……すご……。

人形以外にも、むすび座のキャストさんたちから様々なお話を伺うことができました。作品にまつわる細かな疑問に答えていただいたり。ノイがちょくちょく持つ、演じる側の悩みについても意見していただいたり。こちらも貴重な時間でした。

f0163746_23333905.jpg

むすび座Webに載っている写真を見ながら「あ、この場面は自分はここにいる」「私はこのキャラクターを遣ってる」とわいわいするむすび座のみなさん。舞台上では見れないワンシーンでした


※この後も、ものすごい夜更かしをして人形劇談義が続きました


2日目:ワークショップ

2日目は朝からワークショップ。むすび座の大野さんによる「人形の3人遣いワークショップ」。

f0163746_23384910.jpg

6人の班に分かれてスタート。使うのは……タオル?

各自が持参したタオルを組み合わせ、輪ゴムで固定して人形が完成。3人で1体の人形を持っていざ練習開始です。
「歩く動き」「階段を登る動き」「スキップする動き」など、段階を踏んで動きを複雑にしていきます。気を抜くと人形の姿勢が崩れてしまう……むずかしい……でも楽しい!

f0163746_23562391.jpg

タオル人形を歩かせる参加者たち。さすがは普段から人形劇をしている人たち、少したつとわりとそれっぽい動きが見え始めました

わいわい言いながら動きの練習をこなしてひと段落したところで、講師の大野さんから「では2体の人形でなにか寸劇をやってみましょう」とのお言葉。制作にかける時間は30分ほどで、セリフは作らず、ひたすら動きに集中!最後に各班が全員の前で発表をして終了です。




発表中のワンシーン。右の人形の足遣いはノイの水田です。

たった2体の人形に6名もの役者がつく様子は圧巻。各班ともに無事発表を終え、ワークショップもお開きとなりました。

APAS合宿はここで全企画が終了、参加団体もそれぞれ解散します。が、ノイはそのままむすび座に居座り、いろんな人形や道具を見せていただくことに。案内をしてくださったのは、むすび座といえばこの人:ノイOBで現むすび座役者のらくがき(高光)先輩と、共にむすび座ツイッターの運用を担当する伊藤さんです。

f0163746_14493018.jpg

「ピノキオ」のピノキオと、「アラビアンナイト」の剣士ターヒル。ターヒルは実際の公演ではらくがき先輩が演じる役です

f0163746_14490504.png

上記両作品の演出も務める大野さんから「2人使いの人形をバク転させる方法」を教わるノイのディーゼル。目から鱗な技でした

工房や材料置き場も案内していただきました。途中でむすび座Instagramへのデビューも()
お昼で解散したはずが、結局ノイだけ夕方近くまでむすび座に居残っていました。


f0163746_20553007.jpg

美術を制作する工房にて。ノイの作業場と同じような空気を感じはするものの、道具も材料もノイよりはるかにたくさんあります



f0163746_21200480.jpg


というわけで、愛知まで行ってきたAPAS合宿はこんな感じでした!(大変長い記事になってしまった……)
長らくお世話になっているむすび座さんの仕事場へお邪魔し、全く初めての学生の人たちと交流する、とっても中身の濃い体験となりました。
学外への進出を強気に続けるノイらしくて良いですね。また次回はあるのだろうか。あるといいなあ。

APASのみなさま、人形劇団むすび座のみなさま、ありがとうございました!



最後までお読みいただきありがとうございました。次回の更新もお楽しみに!宴でした〜















コメント

  1. バク転のやり方…興味深いです!

    返信削除
  2. @胃腸薬先輩

    言葉で説明するのは難しいのですが、記事中の写真の状態から

    ①遣い手が背中合わせになりながら人形に頭上を飛び越えさせ、

    ②そのまま頭が下になった人形が地面に手をつき、

    ③今度は遣い手が向かい合うようにしてさらに奥方向へ人形を飛び越えさせ、

    ④頭が上になった人形が地面に足をつく

    というのでうまく行くそうです……!(写真や映像出しちゃって大丈夫かどうか微妙なので、何かでお会いした際にこっそり聞いていただければ……!)

    (宴)

    返信削除
  3. むすび座伊藤がこのblogに大興奮していましたよ(笑)

    また遊びに来てね~

    返信削除
  4. @らくがき先輩

    ありがとうございます〜!よかったです……伊藤さんにもよろしくお伝えください……🙇‍♂️(宴)

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

舞台裏に魅せられて:作品を支える機材&取り組み

壊れていた自転車のチェーンカバーがついに直りました。宴です。 1年から乗り続けて4年目に突入した宴's チャリですが、つくば-東京を往復したり山登りをしたりで走行距離をガンガン伸ばしており、あちこち修理を重ねて現在に至っています。 卒業まで最低でもあと1年は乗る予定です。もう少し頑張ってくれ…… さて今回のブログ、ノイの 機材や道具に隠された秘密 をご紹介したいと思います。 学内外を問わずあちこちを飛び回って公演をしているノイですが、筑波大の劇団サークルとしては最も小さい団体です。 舞台設営や上演に使う道具を改良し続け、少ない人数でも公演が打てるよう様々な取り組みをしています。 【舞台設営】 筑波大の演劇サークルで唯一、学外でも公演をするノイ。舞台は全て持ち運んで、あっという間に組み上げられます💪 どんな場所での上演でも、妥協のない舞台をお届けするのがモットーです。普段はお目にかからない設営風景をどうぞ! #ノイ新歓2020 pic.twitter.com/9QMENcY8s9 — 筑波大学 人形劇団NEU / Puppetry Troupe NEU (@tsukuba_neu) May 6, 2020 この記事を書いている宴(情報メディア創成学類4年)は、何を隠そう 機材や道具が大好きで、メンテナンスや改造をしまくってきた張本人 です。個人視点でなにを書いてもいいって言われた(言われてない)ので、今回はちょっとコアな内容でお届けします!わあい! 【目次】 【もっと速く簡単に】舞台装置 【より綺麗に、より手軽に】音響・照明 ホールの環境に近い照明 オペレータの人数削減 まとめ <ちなみに>やっぱりすごいプロの技 【もっと速く簡単に】舞台装置 劇団系サークルの多くが単管と木板で組まれた舞台を作るなかで、 大量の幕でできたノイの舞台 はある意味特徴的です。背景となる大きな幕(大黒)や、役者を隠す袖幕などを並べます。 「おとしもの」より(@筑波大学中央図書館 / 2019) 「Compass」より(@学内教室 / 2020) この幕は、かつてはプラスチックの軽量パイプを組み合わせて作っていましたが、いくつか短所がありました。 (枠が歪むので) 寝か...

新入団員のご挨拶「めぇ」

皆様はじめまして。新入団員とも言えなくなってきましたが一応入団ブログを書かせていただきます、めぇと申します。 実は昨年の秋に入団していたのですが、入団ブログを書くのをサボるにサボって今に至ります。昔から物事を早いうちに片付けられない性分、どうにかしたいものです。先輩方、すみませんでした…。 さて、何について書きましょう。本当は人形劇について書ければいいのですが、なんせ公演経験がない。人形劇の何たるかが未だによくわかっていない。でもとっても素敵なものだな、もっと知りたいなとは思います。 まだよく知らない人形劇について長々と語るのも憚られるので、劇団員の皆様への近況報告も兼ねて最近のことを書こうと思います。今私は長崎にいます。人生で二回目の九州です。免許を取りに来たのであまり観光はできていないのですが、とてもいいところですね。太平洋沿いの町で育ったため海にはそこそこ慣れているのですが、このあたりは島が多いので新鮮です。海の向こうに陸地があるのがなんだか面白い。先日教習がない日に展望台に行って海を見てきたのですが、思っていた以上に感動してしまいました。年ですかね。いつか島巡りでもしたいものです。 さてさて、短いですが今日はこのへんで。新作公演でお会いしましょう。

人形劇鑑賞カレンダー 2020年3月

◯記事初出時、「人形劇団ココン」「オトノハ」の公演地に記載ミスがありました。 他の作品を含め全ての掲載公演の開催地を再確認し、現在は正しい内容に戻っております。ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。(2020/2/28 12:45) デフ・パペット・シアター・ひとみによる「河の童」つくば公演、そしてむすび座での「愛知学生人形劇サークル連盟合宿」が感染症対策のため中止になり、ノイにがっくりムードが漂いました。こんばんは、宴です。 コロナウイルス大変ですね……ノイはぎりぎりセーフでしたが、3月に公演を控えている他の劇団系サークルは大丈夫だろうか。年度明けの活動にまで響かないかが心配です。 さて今回は、先月に引き続き、また 首都圏の人形劇鑑賞情報 をお送りします。 人形劇団ノイでは、各自が見つけた 人形劇の鑑賞情報を週例ミーティングや団内チャットで共有 しており、ビビっときた人がいればその公演を見に行くために鑑賞案件が立つ、というふうな仕組みがあります。ご紹介するのはこの、ノイ内部で集まった鑑賞情報(の一部)です。 せっかく集めたし……という気持ちで試しにまとめてみるものなので、掲載ジャンルに偏りがあったり、ものによって情報量の多寡があったりしますが、何かのお役に立てれば幸いです。追加や修正の情報もお待ちしています🙋‍♂️ ◯ 公演情報・ポスター画像・写真などは全て、各項目リンク先の公演・作品ページより引用したものです。 ◯ お問い合わせは各公演の主催者をご確認の上お願いいたします。 ◯ 感染症対策による公演中止が相次いでいます。掲載時になるべく確認していますが、お出かけの際には今一度ご確認をお願いします。 - - - - 2/28-3/1 ペーパームーン・パペット・シアター(インドネシア)「バケツの中のカブトムシ」 開催地:横浜 横浜の劇場が主催する「若葉町ウォーフ 春の人形劇まつり」のラインナップ。インドネシアの劇団が登場です。  「バケツの中のカブトムシ」は、三つの物語からなる作品です。 ある場所で拒絶されたものが、別な場所では貴重なものになる、人生において大切なことを問う作品です。 大きな催事でもないところで海外の作品が見られる機会は貴重です...