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【いいだ1日目】 いいだへの車窓から/「高丘親王航海記」鑑賞レポート


お出かけの荷造りを先延ばしにしまくった結果、睡眠時間2時間で泣きながら夜通しバッグに荷物を詰め込む羽目になりました。
こんばんは。電車の中で寝まくったのにまだ眠い演出の宴です。

毎年恒例・夏のいいだ合宿が昨日より始まっております!
長野県飯田市で開催される国内最大の人形劇の祭典「いいだ人形劇フェスタ」に、舞台鑑賞と遠征公演を兼ねて参加する大イベント。
飯田市って言ってわかります?ここですここ。長野県内では南の方に位置する街です。

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実は筑波大はここ数年、フェスタの会期と春学期の試験期間がウルトラヒットする惨事に見舞われています……。今年もいいだ入りは試験が終わった団員から順次、ということになりました。

1日目からいいだ入りしたのは、プリンの魅力のたゆまぬ布教を続ける我らが座長:やまびこと、やっぱり関西弁が抜けないままの演出:宴の2名です。
朝7時につくばを出発(二人とも朝まで荷造りしていたなんてそんな)。JRを乗り継ぐこと8時間半、夕方になんとかいいだに到着です。
いいですねいいだ!ワクワクしますね!去年はいいだでの上演が叶わず観劇のみだったので、団員2名は文化会館の前にノイののぼりが上がってるのとか、ガイド冊子にも紹介が載ってるのとかに無性に感動しました。

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到着も早々に、宿泊地の丸山公民館に荷物を放り出して観劇に向かいます。
いいだ一発目の観劇は、ITOプロジェクト「糸あやつり人形芝居 高丘親王航海記」


ITOプロジェクト(関西の糸あやつりに関わる有志で2001年結成)制作。天野天街(少年王者舘主宰)脚本・演出。原作は高丘親王の不思議な体験、奇妙な生き物との出会いを著した、幻想小説「高丘親王航海記」。澁澤龍彦の遺作であり、集大成と言われる。(公演紹介より)


技法は糸操り。西洋のものだと「マリオネット」として知られるあれですね。
ホールの舞台に1メートル足らずくらいの高さを作り、その背景の後ろにさらに高い足場を組んで操る形式です。

宴は過去に伝統系の糸繰り人形しか見たことがなく、現代のオリジナル技法な糸操りを見るのは初めてでした。
いやもう……びっくりするったらありゃしない……糸で操るという技をそのままに、こんなに自由な人形が作れるんだなぁという気持ちです。人形のパーツが本体から分かれ、別のパーツとくっつき、あっという間に見た目が変わる……江戸糸操りなど、伝統的なスタイルの操り人形劇では決して見られない光景です。
人形は全部で60体ほどあるとのことですが、そのかなりの数に大胆なからくりが仕込まれていて驚きの連続でした。これを、舞台に手を触れることなく動かせる人形遣いさんの技術も相当なものなのでしょう。

加えて、人形を舞台上方から遣うということ自体も糸繰りの強みですね!一瞬の暗転で人形が入れ替わる(舞台の台の後ろや上に飛ばしている)動きや、何度かあった宙に浮く演技など、操法の利点が活かされた演出が素敵でした。

もうひとつ注目すべきだったのが、力の入った音響と映像。人形劇にしてはドキッとするくらい大きくて殴るような音量と、随所で挟まれる映像による雰囲気づくりが、壮大である種不気味な世界観を引き立てていました。客席後方にあったリアスピーカは劇団の持ち込みだろうか(技術屋的感想)……。


この公演はウェブメディアの「SPICE」で、制作風景や演出の紹介が特集されているので、こちらもご覧いただければ作品の雰囲気はより伝わるかと思います。ぜひぜひ。

ギリギリになってしまいましたが、「糸あやつり人形芝居 高丘親王航海記」は本日も10:30〜@飯田人形劇場で上演あるようです。昨日時点ではまだ残席あるとのこと。お薦めの作品です!お時間ある方は劇場にGoしてくださいー!

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1日目からいろんな勉強ができました。今日も一日頑張ります!Twitterの更新もご覧ください〜宴でした〜!















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