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人形劇鑑賞カレンダー 2020年3月

◯記事初出時、「人形劇団ココン」「オトノハ」の公演地に記載ミスがありました。他の作品を含め全ての掲載公演の開催地を再確認し、現在は正しい内容に戻っております。ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。(2020/2/28 12:45)

デフ・パペット・シアター・ひとみによる「河の童」つくば公演、そしてむすび座での「愛知学生人形劇サークル連盟合宿」が感染症対策のため中止になり、ノイにがっくりムードが漂いました。こんばんは、宴です。
コロナウイルス大変ですね……ノイはぎりぎりセーフでしたが、3月に公演を控えている他の劇団系サークルは大丈夫だろうか。年度明けの活動にまで響かないかが心配です。

さて今回は、先月に引き続き、また首都圏の人形劇鑑賞情報をお送りします。

人形劇団ノイでは、各自が見つけた人形劇の鑑賞情報を週例ミーティングや団内チャットで共有しており、ビビっときた人がいればその公演を見に行くために鑑賞案件が立つ、というふうな仕組みがあります。ご紹介するのはこの、ノイ内部で集まった鑑賞情報(の一部)です。
せっかく集めたし……という気持ちで試しにまとめてみるものなので、掲載ジャンルに偏りがあったり、ものによって情報量の多寡があったりしますが、何かのお役に立てれば幸いです。追加や修正の情報もお待ちしています🙋‍♂️

◯ 公演情報・ポスター画像・写真などは全て、各項目リンク先の公演・作品ページより引用したものです。
◯ お問い合わせは各公演の主催者をご確認の上お願いいたします。
感染症対策による公演中止が相次いでいます。掲載時になるべく確認していますが、お出かけの際には今一度ご確認をお願いします。

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2/28-3/1 ペーパームーン・パペット・シアター(インドネシア)「バケツの中のカブトムシ」

開催地:横浜

横浜の劇場が主催する「若葉町ウォーフ 春の人形劇まつり」のラインナップ。インドネシアの劇団が登場です。 

「バケツの中のカブトムシ」は、三つの物語からなる作品です。
ある場所で拒絶されたものが、別な場所では貴重なものになる、人生において大切なことを問う作品です。

大きな催事でもないところで海外の作品が見られる機会は貴重です。ぜひ。

2/28-3/5 TECARAT「ごん THE LITTLE FOX」

開催地:吉祥寺


舞台ではありませんが、人形を使ってコマ撮りの手法で作るストップモーションの映像作品が、劇場版として1週間のあいだ限定公開されます。誰もが知る「ごんぎつね」のストーリーを新たに解釈した短編です。
木彫りの人形に、水やススキなど本物の自然物を使った造形。どれもストップモーションでは扱いにくいとされる素材ですが、それを通して現れる温かみが見事です。ノイもこのスタジオさんの過去作を観た経験から、宣伝に協力させていただいています。
上映館の席数が多くはないので、ご覧の際は予約をしたほうが良いかもしれません。すでに売り切れも発生しているようです。お見逃しなきよう!


3/14 人形劇団むすび座「どんどこももんちゃん」

開催地:新宿

3人遣いの大型作品でおなじみ、名古屋の人形劇団むすび座さんの低年齢向け作品です。原作はとよたかずひこさんによる絵本。先日原作を見かけて手に取りましたが、あのシンプルなストーリーがどんな舞台になるのか気になります。
ちなみに、出演のおふたり(柿内さん・和田さん)はむすび座のベテラン演者。昨年のいいだ人形劇フェスタでは、学生交流公演の指導役としてお世話になりました。新宿駅最寄り、アクセス最強の会場です🔥

絵本で有名な「どんどこももんちゃん」を人形劇化。
小さいけれどパワー全開なももんちゃん。
まっしぐらに進む姿を、軽快な音楽と共におおくりします。



3/14-15 劇団ドクトペッパズ「うしのし」

開催地:横浜

「若葉町ウォーフ 春の人形劇まつり」からの1本。
ノイが過去に「いいだ人形劇フェスタ」で鑑賞した作品です。小さな人形には一見不釣り合いなほど広い舞台を、ジオラマのように俯瞰して鑑賞します。全編がノンバーバルですが、それを一層魅力的に引き立てる音と光の美しさが、個人的に宴が大好きなポイントです。本当に綺麗でした。
暗いところが怖くない年齢なら、子どもから大人まで幅広く楽しめると思われます。

ぽっかりと浮かんだ月のまんなかに
長年連れ添った老人と牛はいつも通り仕事を終えた。
その夜老人が寝ている間に牛は死んでしまう。
翌朝、牛の魂に誘われ老人は不思議な世界に迷い込んでいく。
そこで老人はふたりの思い出や美しい風景を見て
牛が老人に抱いていた想いを知る…。
動物と共に生き、時を重ねた人間の姿を描き出す、牛の死の物語。


3/14-29 人形劇団プーク「わにがまちにやってきた/りんごかもしれない」

開催地:新宿

新宿駅前、これまた最強アクセスのプーク人形劇場での公演です。 「わに」はK・チュコフスキーの、「りんご」はヨシタケシンスケの絵本がそれぞれ原作。個人的には、ある種哲学のようなヨシタケシンスケ作品がどのように料理されるのかが、非常な気になりポイントです。
劇団の独自劇場での公演だけあって、スケジュールに余裕がない人も安心の期間の長さです。


3/18-24 人形劇団ひとみ座「みつあみの神様」

開催地:池袋

テレビや各種MVなどでも多数の作品を抱える神奈川の人形劇団ひとみ座さんが、都内の劇場にやってきます。今日マチ子による原作を、若手を中心とした制作チームが舞台化するとのことです。
 ひとみ座70周年を記念して繰り出されてきた作品シリーズの最後を飾る取り組み。そしてなんと、ひとみ座所属のノイ卒業生がお2人、制作に関わっています。こちらも長めの公演期間です。ぜひ!


3/19-20 人形劇団ココン「糸による奇妙な夜」「マリオネットの小さな作品集」

開催地:新宿 横浜【初出時記載ミスがありました】

奈良県の人形劇団ココンさんの作品。「若葉町ウォーフ 春の人形劇まつり」の1本です。
どこかシュールでふふっとなる作風と、圧倒的な美術力で人を虜にする劇団さん。ITOプロジェクト「高丘親王航海記」の美術を担当されている、といえば「ああ〜」となられる方も多いかもしれません。
関東で観られる機会はそう多くないはず。2日間で2本をそれぞれ1回ずつ上演するとのことです。

夜はこわくてさびしい・・・・でもなんだか楽しい。そんな奇妙な6つの夜をお届けします。
甘さを押さえたビターでシュールな話。そして、抽象的な形が動き始める3つの「カタチの夜」
ひとり芝居の糸操り人形劇の作品集です。子供も見ていい、ちょっと大人向けの人形劇。

子どもから大人まで楽しめる不思議で楽しいマリオネットの1人芝居です。
第3回日本人形劇大賞金賞を受賞した作品を中心に、短い作品を集めました。
シュールですっとぼけたお話や、糸あやつりの特徴を生かしたダンスなど、糸あやつり人形劇の魅力を楽しんで下さい。

糸による奇妙な夜 https://wharf.site/wharf01/detail/156
マリオネットの小さな作品集 https://wharf.site/wharf01/detail/155

 3/21-22 オトノハ「はまべのうた」

開催地:新宿 横浜【初出時記載ミスがありました】

「若葉町ウォーフ 春の人形劇まつり」のラインナップ、最後の1作。歌手・俳優として活動する山崎薫さんによる一人芝居です。ちなみに、人形美術は先の人形劇団ココンの山田俊彦さんの作品です。見る限り、人形と人間の共演舞台でしょうか。

『はまべのうた』は岸田國士の描いた浦島太郎の物語を、山﨑薫が一体の人形と共に演じます。
空っぽの頭の中に浮かぶ、思い出の女たち。波のまにまに漂う女の歌声が、夜の果てへと誘います。


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以上、3月に開始の公演情報でした。気になる作品があったら、主催の劇団・団体・劇場などにお問い合わせの上、ぜひ足を運んでみてください。
また本記事が何かのお役に立ちましたら、SNSなどで拡散いただけると喜びます🎉ご意見・ご感想もお待ちしております。


最後までお読みいただきありがとうございました。次回の更新もお楽しみに!宴でした!

コメント

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