スキップしてメイン コンテンツに移動

【新歓インタビュー】どういうところが楽しいの?

みなさんこんにちは!ノイ団員のみつゆです。先日、公演直前に道に迷い上演開始15分後に会場に到着するという夢を見ました。恐ろしすぎますね。
さて団員インタビュー第二段となる今回は、サークルの楽しさや人形劇の面白さについてせまっていきます。実は私みつゆは入団歴が1か月とノイで一番経験が浅いのです。おニューなNUE団員なのです。他の団員と過ごした時間は短いのですが、今回の対談でお互いの距離がちょっと縮まった気がします……!
この記事は、新歓企画 インタビューシリーズの中の1本です。他の記事もどうぞよろしくお願いします!

登場人物

(情報メディア創成4年)
芸術とハイテクの人。団員で一番人形劇に詳しい。頭にたくさんの知識やアイデアが詰まっている。バイト中だとポケットにおもちゃも入っている。恐るべし。
逆転満塁打(比較文化4年)
演じて書いて何でも創る人。パフォーマンス意欲が高くて素敵。いつも楽しそう。動物に例えるならラッコだと思う(筆者の見解)。
ぼんぼり(教育2年)
優しさと思慮深さを兼ね備える人。手先が器用で、この1年でたくさんの人形を扱ってきた。新歓企画のリーダーでもある。ポケモンが好き。
みつゆ(地球2年)
この記事の担当者。舞台の高揚感が忘れられなくて演劇を続けている。出身は岩手県だけどスキーは未経験。不器用だけどがんばるぞ!おー!


人形劇のどういうところが好き?

ぼんぼり
私は人形が命を持って動いているという現実離れした世界に引き込まれて、人間劇以上に日常から離れられる感じが好きです。あとは、人間劇にも言えることではあるけど、工夫次第で表現の幅が無限にある所かな。

みつゆ
普段は何でもないただのものでしかないものが、手を加えられて舞台に上がった途端、まるで命が吹き込まれたように動きだすっていうのが凄く好きですね!

抽象的な表現に強いところ。観客も想像力を働かせて観ることが必要かなと思う。それと、関わる人たちがプロもアマチュアもみんな優しくて(本当に)、表現に関する造詣が深いところ。話していてすごく楽しいですね……

逆転満塁打
自分のからだと完全に離れている存在が、自らの手によって生命を持ち立ち現れる光景がとても好きです。

みつゆ
皆さん人形が生命を持つ時が好きなんですね!気持ちは1つなんだなあ……確かにめちゃめちゃ興奮します。

逆転満塁打
宴くんの、観客に想像力が必要というのは人形劇以外にも通じるのでは?

それはそうやねんけど、人形劇に携わってる人と喋ってそういう人が多いなって。こないだプロの作品を観に行って、演出周りを担当した団員さんとお話ししたら、作中のあらゆる表現を「どういう風に見えた?」って聞かれて。意図と違うところは公演期間中にもどんどん修正するそうです。やっぱりそういう、抽象的な表現を考えていくことが人形劇の命だと思った……。全部ガッチリ具体的な見た目で表現するのではなく、視たままではないほうに積極的に取り組む手法が好きです。

逆転満塁打
余白の美!私は人間が出てくる舞台で、どうしてそこパントマイムなんだとか思うことがあるんだけど、それも人間が演じてるからこそ思っちゃうよね。

人形はそれ自体が生きたものでない時点で抽象な存在だよね。

逆転満塁打
やっぱそれが面白いんだよね。普通の舞台で海を表すなら、どうしても水もってこいって。でも人形劇で海を作るならいろんな表現ができそう。木の板青く塗ってもいいし青い布持ってきてもいいしそれでも違和感ない。人形劇は表現を取り込むハードルが低いなって思います。

「人魚姫」の舞台で、海と陸の境目をフラフープで表してたのがあったな〜あれ大好き……。
いいだ人形劇センター「人魚姫」
演出:くすのき燕(言及シーンは48:34〜)



ぼんぼり
すごい!

逆転満塁打
勝てねえ……

人形劇ならではの表現を新たに発見するの楽しいよね。

逆転満塁打
物語書くのも好きだし創るの好きだよなあ(しみじみ)自分がある程度思い描いていたものが目の前に創られてうわあ凄いとなるのも好きだし、それが違ってても完成形に私の手が導かれてる!ってなるのも好き!

ドラマチックだ!

逆転満塁打
創るときの自分と別の存在と向き合ってる感が好きです。存在なりと世界なりと向き合うのも好きだなー。

みつゆ
私は非日常の日常が好きだし舞台空間が大好きだし創作によって世界が増えるのも大好きです!

ぼんぼり
私は作品を読んで感動して自分もこんなのをつくりたいなっていう憧れで創作を続けています。

あと、ずっと他人の作ったものを消費するだけっていうのは腹立つ(笑)。

みつゆ
分かるかも。私はコンテンツを消費してるだけの人間にはなりたくないっていうのはあります。

逆転満塁打
インプットだけだと息苦しいし、使命感とか義務感とか焦燥感だけでやってるわけじゃないけど、演劇が好きです。

なんでもないモノが命をもったときの感動、新入生の皆さんにも味わってほしい……!ノイ公式Twitterでは過去の公演作品に関する情報をモーメントにまとめて公開しているので、そちらも是非チェックしてくださいね。

活動の中でどんな時間が好き?

アイデアが形になって動き出す時。モノが生きて見えたり、本物を想像させる瞬間がかっこいいんだよね。

ぼんぼり
私はやっぱり人形が完成して実際に動かした時です。ただの布や板だったものがこんな風になるんだという感動がすごい。

逆転満塁打
私はまだ直接人形劇を作ったことはないんですが、裁縫が好きなのでぬいぐるみ系をつくるのが楽しみです。あとは世界をつくるのに、どんな材料を使ったらいいとか、どんな光をあてたらいいかとか、空間演出を考える時間が好きです。

みつゆ
私も2回しか製作現場を見学してないんですけど、人形を縫ってるときとか暗闇にふわっと人形が現われるときとか気分があがります。

人形劇団NEU「スーホの白い馬」(2019)より。
馬の頭、手足、全身は発泡スチロールをベースにしてガーゼを被せています。肩と首回りには木製の枠組みがありますが、胴体の中身は空で布だけで作られています。

みんなであれこれ試行錯誤して、1つの作品が出来上がります。自分の手で作品を仕上げていくこと、イメージが形あるものになること。舞台製作の楽しみです。

ノイの好きなところは?

逆転満塁打
サークルのひとたちはふわふわしてるけどやってることは超ガチでこだわれるところです。しあわせ。

ぼんぼり
仲が良くて、話しやすい所。人形劇に対して真剣な所も好きです。

みつゆ
マイペースで仲がよくて作品への意欲が高いところが素敵だなって思います。

みんなふわふわって言うよな(笑)宴も静かでふわふわなところが好きです。どの代もファミリー感あるよな……NEUはずっとアットホームな感じ。

逆転満塁打
そこに凄く惹かれたかなー。それぞれを大事にしてる感じ、お互いを尊敬しあってる感じが凄く伝わってきた。

「スーホの白い馬」より。
人形劇団NEU「おとしもの」(2018-2019)より。

劇の制作に求められる能力がマルチなのもあって、いろんな能力持った人がいて。過去の先輩には塗装が得意な方や彫刻が専門の人もいました。
みんなそれぞれ創造へのパッションがあってかっこいいよね。学外の人たちからもよく褒めていただけて嬉しいポイントです。

みつゆ
ふわふわ〜って感じだけど芝居には情熱的な一面があるところや、いろんな人材がいるというのはNEUの特徴ですね!私も落ち着いてて好きです。ちなみに新入生は何人入ってほしいですか?

ぼんぼり
欲を言うなら4人くらいですかね!(注:現団員数は4人)男子多めだと嬉しいかな……

実は20年前には20人くらいいたみたいですね。当時から子供受け以外もやってて、それも人が集まった理由の1つだったのかもしれません。人数いたらかっこいいこともできるよ!

*-*-*-*-*

団員の"好き"をピックアップしたインタビューになりました。みんな温かくて好きなものへの熱意があって私も大好きなサークルです!わーい楽しい!!新入生の皆さん、入団お待ちしてます〜!!(全力で手を振る団員一同)

次回のインタビューもご期待下さい!
この記事は、新歓企画 インタビューシリーズの中の1本です。他の記事もどうぞよろしくお願いします!

コメント

このブログの人気の投稿

文化庁メディア芸術祭

面白い展示のお知らせです。 11月1日(土)ー11月3日(月)の3日間、 筑波大学の総合交流会館(ガラス張りのとこ)と講堂にて 文化庁メディア芸術祭の展示があります。 かなりメジャーなイベントらしいのですが(なにせ文化庁)、 今年は筑波大にも巡回するという珍しい機会だそうです。 なんで筑波に来るのかというと、筑波大の芸専の人が過去によく受賞しているからだそうです。 あ、チラシにワダさん(2007筑波凱旋公演の会場を貸してくださった方)の名前もありましたよ。第9回と第11回推薦作品だそうです。ワダさんすごいですね。 そしてお得な企画が、シアター上映。 ラインナップは 11月1日 11:00「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」原 恵一監督(第6回大賞) 13:00「マインドゲーム」湯浅政明監督(第8回大賞) 11月2日 11:00「時をかける少女」細田 守監督(第10回大賞) 13:10「河童のクゥと夏休み」原 恵一監督(第11回大賞) 16:00 連句アニメーション「冬の日」川本喜八郎監督(人形劇で有名な)、他(第7回大賞) 11月3日 11:00「千年女優」今 敏監督(第5回大賞) 13:10「もののけ姫」宮崎 駿監督(第1回大賞) となっています。これらをなんとフィルム上映と聞きました。 しかも無料。見たい方は早めに行かないときっと入れないですよ。 全国規模ですから。会場は講堂です。 そして11月1日16:30-18:00 メディアアート・シンポジウムがあります。 出演は岩田洋夫(筑波大教授)    クワクボリョウタ(メディア・アーティスト)    土佐信道(明和電機) 司会 三田村畯右(筑波大名誉教授) 豪華な顔ぶれですね。 展示の方もすごいと思いますよ。10:00-18:00 入場無料 あの狭い空間に展示しきれるのか不思議ですが。 私は「モルフォタワー」Youtubeで動画は見たことありますが、ぜひ生で見たいです! というか、どれも選ばれた作品なんだから、すごいに決まってます。 ぜひ、興味のある方は行って見てください。 http://plaza.bunka.go.jp/festival/event/tsukuba.php 宇宙

明日から旅に出ます

こんばんは、胃腸薬です。 今日で今年度も終わりですね。 私の人生も、今日を最後に学校という温室を出るわけです。 昨日30日(水)は、つくばで後輩たちが追いコンを開いてくれました。 裏では、「はっちー二十歳の会」も粛々と進められており。 楽しかったです。 カメラを忘れたのは痛かったですが、 かわりにはっちーカメラを我物顔で使わせてもらいました(笑) 明日は記念すべき第一歩の日ですが、いま、かなりネガティヴな気分です… 緊張だし。入社前課題の進みがよくないし。これがもとですぐ解雇されちゃったらどーしよー。 明日はともかく、なんで私服仕事なのよ。何着りゃいいのよ… このように、思考がどんどん暗いほうへ行くわけです。 でもまぁ、やるしかないですからね! 仕事がある、てありがたいよね。やることがある、ていいよね! たたかいますよ!私、胃腸薬は! 最後のノイブログは、もっと感慨深いことを書きたかったですが(笑)、 こんなんなりました↑ 今後のノイブログを楽しみにしています。 みんな、楽しくノイってってください♪ では!

三ヶ月 讃歌月

卒業しました、さんかくです。 卒業証書を見るまで、本当に卒業できるのか不安でしたが、ちゃんと頂けました。 式では、4年ぶりに会う顔やら、バイトやゼミ仲間など、思い出深い顔に会えて懐かしい気持ちになりました。(卒業式で懐かしむのも変なはなしですね) 卒業式はまぁ大切なイベントだったわけですが、それ以上に私にとって重大だったのは「人形劇団NEU卒業公演 人形讃歌」です。 私の演出した「金魚列車」は三年前(?)の脚本コンペに出したのが始まりで、結局ほとんど脚本は変わらず公演に至りました。 一方の、主人公の人形は一年前に出来上がり、「余裕ダゼ!」と思っていましたが、結局新たに作り直したので全然余裕ではなかった。 人形(ものづくり)に関しては「こうすればよかった」と思うことが沢山あります。 ・坊やの腕の関節の改善 ・坊やの胴体の糸調節 ・ママの腰に糸をつけること ・ママの膝関節の変更 ・若者にメガネと帽子をつけること ・若者に入れたオモリを減らすこと ・カラスの足を可動式にすること ・水蒸気装置の実践 もう、きりがないです。 これを読みながら、 「いやいや、もっと根本的に改善するところがあっただろ!」と感じたかもしれません。OBの方もスッキリしない点があったようでした。が、あえてそこには触れません。 人形劇、特に私が演出するような人形劇の場合は人形そのものの問題が演技に大きく響いたと思います。そして、今回は私が観たいものに、私が作りたいものに、みなさんを巻き込んだようなものでした。 だから、「金魚列車」に何か不自由な問題があったとしたらさんかく氏自体の問題です。 言い訳はこのくらいにして、 もう、とにかく、楽しい三ヶ月でした。22年間生きて来て、こんなに好きなことばっかりな日々はなかったんじゃないかな。そして、こんなにクレイジーなまでにものを作りまくった日々はないな。 ノイスペースで人形遊びしたり、狭いさんかくハウスで練習したり、天の川でビラ配りしたり、はちみつさんと雪山の遭難のような徹夜をしたり、そして、好きなものを好きなように作れた。自己満足かもしれないけれど楽しかったな。 次に黒子になる日は… もう、決まっていたり? では、さよなら。 さんかく。