スキップしてメイン コンテンツに移動

【新歓インタビュー】どうしてノイに入ったの?

塩と砂糖と味の素を全て食卓塩の空き瓶で管理するようになりました。宴です。

すごく事故の香りがしますが、中の粉末の「サラサラ度」が明らかに異なるのがわかるので、現状意外となんとかなっています。ただ瓶の外観は思いっきり食卓塩のままなので、例えばノイのごはんミーティングで宴宅のキッチンを誰かが使った場合、最初に見つけた瓶を塩として使ってしまう可能性は大いにあります。
正しく塩味になる確率は1/3しかありません。おそろしいですね。

- - -

さて昨今のノイですが、コロナウイルスで大学がすったもんだし、授業は全てオンラインになり、何より新歓イベントも綺麗さっぱり吹っ飛んでしまいそう……!というわけで今回は、「新入生になんとかノイの雰囲気を伝えたい!」という思いから団員が知恵を絞った「オンライン新歓企画」をお届けします🎉

全3本のインタビュー記事シリーズです。この記事では「なぜノイに入ったの?」というテーマで、メンバー4人でインタビュー的に対談しました。

この記事は、新歓企画 インタビューシリーズの中の1本です。他の記事もどうぞよろしくお願いします!

登場する人々紹介

宴(情報メディア創成4年・男)
エンジニアのくせになぜか人形劇をやっている。カラクリと照明が好き。関西弁が母国語。この記事を書いてる人です🙋‍♂️
逆転満塁打(比較文化4年・女)
ノイの公演をお手伝いすること数年、ついに取り込まれてしまった。ストレートの演劇で脚本家や役者もやる強い人。「深夜に罪悪感と共に食べるチョコ菓子が好物」とのこと🤔
ぼんぼり(教育2年・女)
ノイに1年いる間に人間の役3つと動物の役2つをこなした。1年鍛えられた結果、手先の器用さがUPするミラクルが発生。人形劇以外でもマルチに働いている。
みつゆ(地球2年・女)
劇団筑波小劇場と兼サしており、双方でバリバリ仕事をこなしている。宴とバイト先が同じだったが、しばらくお互い気づいていなかった。魚をさばくのが特技らしい。ほう……?
なお、インタビューとは言ったものの、ノイとて物理的に集まるわけにはいかないので、以下の会話はビデオ通話を使ってフルリモートで行いました。
ノイの時代も進みましたね……


はじめて見たノイの作品、なんだっけ?


みつゆちゃんはこないだの「compass」(2020年)が初のノイ作品?何か印象に残ったものってありましたか?

みつゆ
そうです!「星につたえて」のペンライトスポットと生き物の幕が感動でした。綺麗でしたね〜


ありがとうございます〜!ペンライトスポットは、散々照明の当て方を試した挙句、人形遣いが明かりを持てばいいじゃない……って言って採用したものです。中国の「誕生」というプロ作品で使われていた演出が元になっています。
生き物の幕も、動かし方や明かりで気を使ったところですね……

塁打
一緒に見てたけど、ノイの物づくりへのこだわりをすごく感じた……シンプルな仕組みで美しくできるのすごいなって。

みつゆ
そうそう!なんでもやってるしすごく物をたくさん使うのに、洗練されてて、ごちゃごちゃしてないのが格好良かったです。

飛人集社劇團(Flying Group Theatre)「La Naissance」(参考シーンは1:20〜)

人形劇団NEU「星につたえて」(2020)より。クラゲを照らしているのは、人形遣いが持ったペンライトです。


ぼんぼり&塁打は、「おとしもの」(2018年〜2019年)が初?……自分の演出作品の感想聞くの怖いな……()

ぼんぼり
私は「おとしもの」が初めて見た人形劇作品だったんですけど、それまで人形劇ってチマチマしてるイメージがあって……。道路標識のシーンとか、布を旗みたいに振るシーンとか、ダイナミックなところがあって、すごい綺麗だと思いました。


わぁちゃんと細かく覚えてくれてる!宴もそういう、ステレオタイプな人形劇が嫌いなので(笑)。裏切りたい気持ちがあってああいう物を作りました。


人形劇団NEU「おとしもの」(2018-2019)より。

塁打
私は小学校での公演のお手伝いに行った時に見たんだけど、いや、そもそも子ども向けに作ったんじゃないって聞いてたけど、……これ子どもがみるもんじゃないだろ!?って(笑)。

それまで私子ども向けの人形劇ばっかり見てきたから、こういうのもあるんだ!って衝撃が凄かった。あと出てくる人形、これ手作りなんだ……って……ヤバいなと思った……


あーまあ……おとしものはなんていうか、狂ってたからな……(苦笑)

(一同、笑う)

「おとしもの」のワンシーン。小さな人形にカラクリを組んだり、明かりを入れたりしました


小学生たちに見せるって決まった時、本当にどうしようかと思った……プロ劇人や他大学のサークルの人たちに見てもらった時に意見いただいたりとか、上演後もアンケートをきっちりチェックしたりとか。散々悩んで作ってました。

何が決め手になりましたか?


初めて見た作品ってインパクト大きいと思うんですけど、次は「入ったのってなぜですか?」ということを聞きたいです!さっきの作品に関係してることでも、それ以外でも、何かきっかけ的なものがあれば。

みつゆ
やっぱり、人形劇を全然知らない状態でノイの公演を見て、新鮮さがあって驚きが凄かったのが大きいです。あとは、演出でも美術でも、なんでもやるのすごいなって。表現の可能性が大きいと思って入りました。

ぼんぼり
新歓に行った時にやってた作業で、「人間のお芝居だったらできないこと」が簡単にできてしまうのを見たのが印象深いです。高校の時は演劇部だったんですけど、「こういうのいいんじゃない?」「えーでもそれできないな……」っていうことが何度かあって。人形劇すごーいってなりました。

人形劇団NEU「スーホの白い馬」(2019)より。
浮かす・飛ばす、人間じゃないものを出すなど、どれも人形劇が得意とする分野です。
塁打
私も高校は演劇部だったんだけど、演じるよりは脚本書いたり演出やったり、自分の想像している世界を現実に表すことが好きなので……人間サイズでやるとすごくめんどくさいのでつい抽象化してしまったりするけど、人形劇だったらなんかこう、綺麗にできるかもと思って。

生身の人間が立つと、生っぽい?特有の圧みたいなのが枷になっちゃうことがあるけど、人形だったらそういうのがなくて、もっと綺麗な世界が作れるんじゃないか?って思って。


わかる!実際演出やるとね、舞台上の人間の存在を好きに出したり消したりできるの、すごい便利やで(笑)。表現次第で居ることにも居ないことにもできるし。

「おとしもの」より。主人公の両親は、人形遣いが人間の役者として登場します

えっ、ていうかもしかして、今のメンバーって全員演劇部出身なんやっけ……?宴も高校演劇部やったけど……

みつゆ
私も演劇部でした!

ぼんぼり
演劇部です🙋‍♀️

塁打
です!🙋‍♀️

(一同、大笑い)


こわ!(笑)みんな初心者ですみたいな顔して……

たまたまです。あとで調べましたが例年はそうでない人の方が多いようです😇ノイはいつでも初心者大歓迎です。

塁打
え、この話もっと掘り下げたい。それぞれどんな演劇をやってきたのか、とかもっと聞きたいな……。


塁打担当のインタビュー回の期待が高まる……

これから何をしたいですか?


最後の質問です!ノイでまた今年やりたいこと、これからやりたいことがあれば教えてください。何かやってて楽しいこととかありましたか?

みつゆ
最初にノイに来た時にイヌの人形の裁縫を手伝ったんですけど、10年ぶり?っていうくらい久しぶりでした。玉止めのやり方とか調べながらやったんですけど、すごい楽しくて。考えて、材料を集めて、別のものを作るっていうの、またやっていきたいです。

ぼんぼり
さっき「ダイナミックな〜」って話をしたんですけど、やっぱりああいうのをやってみたいです。子ども向けとか特にだと思うんですけど、客席に出て、観客を巻き込んで、みたいなの。

塁打
生身の人間にできないことをやってみたいです!整然……?さっぱりしている……?なんて言えばいいんだろう……綺麗で、美しくて、イデア的な世界が作れるんじゃないか?と思うので、いろいろ試してみたいです。


ノイ団員の話聞くの楽しいな……!ありがとうございました。今後の作品作りに期待しましょう!



この記事の他にも、別テーマで2本のインタビューを公開予定です。ぜひ読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回の記事もお楽しみに!宴でした!
この記事は、新歓企画 インタビューシリーズの中の1本です。他の記事もどうぞよろしくお願いします!

コメント

このブログの人気の投稿

夏公演「プレゼント」を終えて

私が入団してはじめてノイのブログを書いています。 人形劇団NEU(ノイ)の石畳です。  夏公演「プレゼント」、無事完走することができました。   本当に大変で直前までうまくいくのかハラハラドキドキでしたが、  本番2公演、皆様に今私たちができる最高のものをお届けできたのではないかと思います。 たくさんのあたたかい拍手やご感想をいただき、胸がいっぱいです。 千穐楽でも少しお話させていただきましたが、  この公演に至るまでを終演記念に記しておこうと思います。  私が入団したのはまだ1年生だった去年の夏。 ちょうど前回の公演「夜明けを夢想して」から数ヶ月後で その公演を見たわけでもなく、演劇や人形劇をやったことがあるわけでもなく、 ただ人形劇が好きで、ただ人形劇をやってみたいと思って入団しました。 そのときの活動に来ていた団員は幽霊団員が多くほんの数名。 今のように公演をすることもできず、実際の活動もほとんどありませんでした。 そして1月、代替わりとともに活動に来ていた先輩はNEUを卒業し、 私はひとりぼっちの座長になりました。 ノイを解体するかどうかという話も飛び交う中、 ノイのことなんて何も知らない私はどうすればいいのだろう? そんなことを考えていました。 1月末、私の同級生の七輪が入団しました。 七輪はこんな状況にも関わらず入団してくれて、 人形劇をやりたいね、団員を増やしたいねと言ってくれました。 入団直後から事務仕事の半分をお願いしています。 本当にずっと支えられています。ありがとう。 3月、人形劇団プークさんの「ねこはしる」を観に行きました。 七輪がはじめて観た人形劇でした。 「やっぱり人形劇やってみたいね」   そんな想いが2人の中で強くなった日でした。  この頃から、ノイのOB・OGとの交流も増えました。  多忙で活動に来られなかった千夜一夜や最中も  時間を見つけてはノイに帰ってきてくれるようになりました。  4月、ある日の新歓終わりに千夜一夜に言われました。  「そろそろ公演をやりたくないのか?」 「やりたいです」   「じゃあはじめてだし、人形もそろっているし   『ブレーメンの音楽隊に非ず』の再演とかいいんじゃない?」  5月、新歓が終わり、風車とマーシャルが入団しました。  活動にかつて石畳が経験したことのない人数が集まる日々になりました

歌のように話せたら

こんばんは、ねごとです。 「あったかいなあ」と思ったらときどき「あつい」が感じられるようになり、そして今日は雨でしたね。 もう梅雨なのでしょうか。お洗濯に困りますね。 さて、どうやら明日から新歓公演の仕込みが始まるらしいですよ。 にわかには信じがたいですけど。 新歓公演「NEUer Hofnarr(読み方が最近わかった)」の見どころ解説をしようかと思ったのですが、なんだか今回は上手な宣伝文を考えるよりかは、実際に観ていただかないと伝わらないだろうという部分が多いなと思ったので。 今のねごとの思うことを、つらつらと書いていこうと思います。 この記事のカテゴリも「ひとりごと」にしましたしね。 これまで、新歓本祭から始まり、お花見、過去公演鑑賞会、そしてWSと、さまざまなイベントをしてきました。 新入生のみなさんに人形劇の良さをご紹介する一方で、ねごともいろいろねごと自身のこと、ノイのこと、思わぬところに気付かされたりした、そんな1か月間だったなと思います。 というのも、新歓イベントの一環でいくつか自分が出たノイの過去公演を観る機会がございまして。 1年生のときのねごとはなかなかぶきっちょで(いやそれは今もだ……)、最初の新人公演なんて恥ずかしくって目もあてられませんでした。当時は結構頑張ったつもりでいたんですけどね。 ですが、「あ~あの時の自分はこんなにだめだめだったなあ」って今思えるのは、なんでしょう、ある種の成長の形なんだな、って、今思いました。 過去の自分のだめだめだったところを肯定することで、だめだめなりにも、自分は少しずつ前に進めているのではないかなといいますか。 一例をあげると、まあ新歓関係でねごとを見かけた人には一目瞭然かと思うのですが、ねごとって超コミュ障なんですよね。 その上あがり症で、自分の新人公演のカーテンコールなんて後から見たら無茶苦茶でした。大爆笑。 そのくせして(だからこそ?なのかな?)歌とかお芝居とか、舞台の上で自分の素の状態から離れられる時間がすきで。 いわば「喋れないけど歌えるよ」というやつでして、素のままではできないことを、歌とか人形とかそういったものから勇気をもらってやってるみたいな、そんな感じ。 都合のよい言い回しになってしまうのですが、自分のなかにあるものを表現するのに、人形はわたしの喉元で止まってし

入団ミから次回公演へ

スマホでポイントがたまる自販機のアプリを入れてみたのですが、唐突にそばにあった自販機に勝手に接続され、見知らぬ人の購入分のスタンプが登録されました。 こんばんは。飲みもの1本無料への道が思わぬタイミングで近くなりました、宴です。 新歓終了からブログの更新が少々空いてしまいました。先日所用あって社会人のOBさんに連絡を取ったところ、「今でもノイブログみています〜」っていうありがたいお言葉をいただいた矢先に。ごめんなさいちゃんと記事書きます。 まずですね、2ヶ月に渡る新歓期が、5月末の入団ミーティングで無事終了しました。 新歓イベントや公演にお力添えいただきましたみなさま、ありがとうございました! 気になる団員数の動向ですが、 1年生の男の子1名が新規に入団しました!! やったね!! 次回公演から、ノイは6名の団員で舞台をお届けします。新メンバーでの公演にも足をお運びください〜!本人の自己紹介記事もお楽しみに。 なお、毎度強調していることですが、ノイは 「新歓期に限らずいつでも見学・入団お待ちしています」 (大事なところなので文字ごと強調しました)ので、気になった方は、Twitter・LINE・メールなどでお気軽にお声掛けください!待ってるよ!! --- さて、6月に突入したノイが今何をしているのかというアレですが、トーラスの余韻の残る中、次期新作の制作に突入しております。 諸事情あってまだもう少しは詳細を伏せなければいけないのですが、ここ数日の活動状況から少し。 ● 動き出し初回のミーティング。(宴、記録取ってるだけなのですが、なんかめっちゃ怖い顔してるな……) ● 深夜の試作会で生産される謎の物体。 ● そしてシーンはものづくり現場へ。 ● 一方で未知の場所へ繰り出す下見隊(今日行ってきた)。 謎に謎ばっか残す報告になってしまいましたが、近日中に詳細をお知らせできるかと思います。 私事の話をしますと、気づけば入団からちょうど1年なわけですが、宴、こちらの次回作品で演出を努めることになりました……! 最近のノイにとっては新しいことにもいくつか挑戦しようとしています。初演出作品なのでどうなるやらですが、お手柔らかにお願いしたい所存です。 新歓に引き続き、もうちょっとお目にかかる機会が続くかと思います。よろしくお願いしますm(_ _)m ---