お久しぶりです!(はじめましての方ははじめまして!)
二年生になりました、ぼんぼりです。実家に帰ってしばらく、ついに固体のチョコレートケーキの生成に成功しました。(えっ?液体のチョコレートケーキって何?という突っ込みは野暮なのでお控えください)
入団からちょうど一年がたつということで、昨年度の公演について振り返っていきたいなと思います。(あくまで主観強めなので、制作や機材などを細かく知りたい方は別の記事やツイッターをご覧ください)
まずは、秋にイベントの子ども向けスペースで行った落語人形劇、「山号寺号」「饅頭怖い」。
発泡スチロールを使った人形を使ったのですが、この発泡スチロールを切るというのが第一の試練でした。熱くなったピアノ線みたいなもので切っていくのですが、これがびっくりするほどするすると切れていき「えっ?これまっすぐ切れて……なーい!」曲がり具合はご想像にお任せします。
そして、完成した顔の大きさに軽く絶望したことを覚えています。「このサイズの顔に合う体を作らなくちゃいけないのか」と。
しかしこれは杞憂に終わりました。人形劇では、見えない部分って作りこまなくてもいいんです。そう、この人形、実は中が空洞になっっているんです。
それから、難しそうで難しくない、すこし達成感の得られるうなずきの仕掛けも作りました。一体作って自信がついた私は、「先輩が来る前に作業を進められるのではないか」と思って上機嫌で木材にドリルをあてがいました。異変に気付いたのはそれから五分後のこと。前は数十秒で空いた穴がいつまでたっても空く気配がない!そのとき、先輩がやってきて一言「ぼんぼりちゃん、それ逆回転やで」
それでもなんとか人形が完成して、「音とかつけて稽古してみるか」というところで気づいたことが一つ。「あれ?音響やる人いなくない?」子供向けの公演では客席整理が必要なので普通よりも人がたくさん必要になるんです。
私「これどうするんですか?」
先輩「防犯ブザーを改造して役者が音ならせるようにする」
私「防犯ブザーを改造」
そんなこんなで本番。思っていたより大きなイベントで非常に緊張しました。
このイベントでは三回の公演を行ったのですが、どれもたくさんのお客さんにお越しいただきました。中には「饅頭なんて怖くないよ」と突っ込みを入れてくれる子や、人形の構造に興味津々の子、人形を動かさせてみると団員が「これは化けるぞ」と思うくらい才能を秘めた子など本当にいろいろな子が楽しんでくれました。それはもう、ぼんぼりが心の中でガッツポーズを決めてしまうほどに。
これは軽めの作品でしたが、それでも不器用な私にとって製作は決して簡単ではありませんでした。でも楽しかった。大変だったからこそ完成の感動は代えがたいものなのだなぁと、人形劇の醍醐味にようやく気付きはじめた公演でした。
さて、やっと前半が書き終わりました。大丈夫ですか?疲れていませんか?私は疲れています。お茶でも飲みながらゆっくり読んでくださいね。それでは、次、四年生の卒業公演「compass」の話にいきます。
「ぼんぼりちゃん、照明やってみない?」
さてさて、こちらも波乱の予感です。
こちらは人形の製作はほとんど卒論も無事一段落した四年生の先輩方がやってくださいました。もうね、こだわりがぜんっぜん違う。こんな風に動いてほしい、こんな表現をしたい、全部実現させて来るんです。
そんななかでぼんぼりが任されたのは役者、そして照明でした。え?照明機材なんてほとんど触ったこともなく、RGBの色の組み合わせも分からないぼんぼりが照明?
でも、機材の扱いは思ったほど難解ではなく気づけば大方使いこなせるようになっていました。
先輩「じゃあ今のを記憶させていこうか。まずはこのボタンを押して……」
私「???????」
照明機材の世界はまだまだ謎多しです。
この公演の準備では、何より四年生の先輩方との会話が多くありました。進路のこと、趣味のこと、過去のこと。知れば知るほど面白い先輩たちばかりで、ああ、卒業かぁと湿っぽくなりつつぼんぼりは玉結びに失敗した糸をぎゅっと固結びしました。
結論から申しますと、本番は大成功でした。セリフも何とかほぼとばず、心配していた照明も何事もなく点灯(いやー、本当、海のシーンで赤く光りだしたりしたらどうしようとかと思いました。)笑いあり涙ありで、先輩方のすべてが詰まった舞台でした。
公演終了のあいさつをして拍手が鳴り響くと、達成感と同時に、ちょっと切なくて、でも悲しいんじゃなくて胸の奥が温かいような不思議な感覚に襲われました。
なんだか非常にだらだらと長く書いてしまいました。結論としては、私は人形劇が好きです。手先が不器用で、機材の扱いもちょっと苦手で、セリフも噛んでしまうけど、それでも時間をかけて作り上げる舞台は人と人とをつないでくれるから。
新入生及び在校生に宣伝です。人形劇団NEUはまだまだ団員募集中です。派手ではないけど、本気でやるから温かい。そんな青春はいかがですか?もちろん、不器用な人も大歓迎ですよ。
最後まで目を通していただき、誠にありがとうございました。
二年生になりました、ぼんぼりです。実家に帰ってしばらく、ついに固体のチョコレートケーキの生成に成功しました。(えっ?液体のチョコレートケーキって何?という突っ込みは野暮なのでお控えください)
入団からちょうど一年がたつということで、昨年度の公演について振り返っていきたいなと思います。(あくまで主観強めなので、制作や機材などを細かく知りたい方は別の記事やツイッターをご覧ください)
まずは、秋にイベントの子ども向けスペースで行った落語人形劇、「山号寺号」「饅頭怖い」。
発泡スチロールを使った人形を使ったのですが、この発泡スチロールを切るというのが第一の試練でした。熱くなったピアノ線みたいなもので切っていくのですが、これがびっくりするほどするすると切れていき「えっ?これまっすぐ切れて……なーい!」曲がり具合はご想像にお任せします。
そして、完成した顔の大きさに軽く絶望したことを覚えています。「このサイズの顔に合う体を作らなくちゃいけないのか」と。
しかしこれは杞憂に終わりました。人形劇では、見えない部分って作りこまなくてもいいんです。そう、この人形、実は中が空洞になっっているんです。
それから、難しそうで難しくない、すこし達成感の得られるうなずきの仕掛けも作りました。一体作って自信がついた私は、「先輩が来る前に作業を進められるのではないか」と思って上機嫌で木材にドリルをあてがいました。異変に気付いたのはそれから五分後のこと。前は数十秒で空いた穴がいつまでたっても空く気配がない!そのとき、先輩がやってきて一言「ぼんぼりちゃん、それ逆回転やで」
それでもなんとか人形が完成して、「音とかつけて稽古してみるか」というところで気づいたことが一つ。「あれ?音響やる人いなくない?」子供向けの公演では客席整理が必要なので普通よりも人がたくさん必要になるんです。
私「これどうするんですか?」
先輩「防犯ブザーを改造して役者が音ならせるようにする」
私「防犯ブザーを改造」
そんなこんなで本番。思っていたより大きなイベントで非常に緊張しました。
このイベントでは三回の公演を行ったのですが、どれもたくさんのお客さんにお越しいただきました。中には「饅頭なんて怖くないよ」と突っ込みを入れてくれる子や、人形の構造に興味津々の子、人形を動かさせてみると団員が「これは化けるぞ」と思うくらい才能を秘めた子など本当にいろいろな子が楽しんでくれました。それはもう、ぼんぼりが心の中でガッツポーズを決めてしまうほどに。
これは軽めの作品でしたが、それでも不器用な私にとって製作は決して簡単ではありませんでした。でも楽しかった。大変だったからこそ完成の感動は代えがたいものなのだなぁと、人形劇の醍醐味にようやく気付きはじめた公演でした。
さて、やっと前半が書き終わりました。大丈夫ですか?疲れていませんか?私は疲れています。お茶でも飲みながらゆっくり読んでくださいね。それでは、次、四年生の卒業公演「compass」の話にいきます。
「ぼんぼりちゃん、照明やってみない?」
さてさて、こちらも波乱の予感です。
こちらは人形の製作はほとんど卒論も無事一段落した四年生の先輩方がやってくださいました。もうね、こだわりがぜんっぜん違う。こんな風に動いてほしい、こんな表現をしたい、全部実現させて来るんです。
そんななかでぼんぼりが任されたのは役者、そして照明でした。え?照明機材なんてほとんど触ったこともなく、RGBの色の組み合わせも分からないぼんぼりが照明?
でも、機材の扱いは思ったほど難解ではなく気づけば大方使いこなせるようになっていました。
先輩「じゃあ今のを記憶させていこうか。まずはこのボタンを押して……」
私「???????」
照明機材の世界はまだまだ謎多しです。
この公演の準備では、何より四年生の先輩方との会話が多くありました。進路のこと、趣味のこと、過去のこと。知れば知るほど面白い先輩たちばかりで、ああ、卒業かぁと湿っぽくなりつつぼんぼりは玉結びに失敗した糸をぎゅっと固結びしました。
結論から申しますと、本番は大成功でした。セリフも何とかほぼとばず、心配していた照明も何事もなく点灯(いやー、本当、海のシーンで赤く光りだしたりしたらどうしようとかと思いました。)笑いあり涙ありで、先輩方のすべてが詰まった舞台でした。
公演終了のあいさつをして拍手が鳴り響くと、達成感と同時に、ちょっと切なくて、でも悲しいんじゃなくて胸の奥が温かいような不思議な感覚に襲われました。
なんだか非常にだらだらと長く書いてしまいました。結論としては、私は人形劇が好きです。手先が不器用で、機材の扱いもちょっと苦手で、セリフも噛んでしまうけど、それでも時間をかけて作り上げる舞台は人と人とをつないでくれるから。
新入生及び在校生に宣伝です。人形劇団NEUはまだまだ団員募集中です。派手ではないけど、本気でやるから温かい。そんな青春はいかがですか?もちろん、不器用な人も大歓迎ですよ。
最後まで目を通していただき、誠にありがとうございました。
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